自然描写が秀逸!新海誠『言の葉の庭』

自然描写が秀逸!新海誠『言の葉の庭』

5月31日より、『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』でしられるアニメーション監督、新海誠の新作『言の葉の庭』が公開されたので観てきました。

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雨の描写

自然描写が秀逸!新海誠『言の葉の庭』

今作の重要な要素となっている「雨」の描写がかなり凝っていました。

多くの作品で見られる雨の表現というのは線によって描かれることが多いのですが、この作品においては雨は本来、粒として降ってくるものとして、ひと粒ひと粒を丹念に描かれています。

また降ってくる雨だけではなく、地面に着水しはじける雨粒や、窓ガラスをつたう雨粒など全編を通して、様々な雨の表現がなされています。

緑の描写

自然描写が秀逸!新海誠『言の葉の庭』

映像美に定評のある監督さんの作品だけあって自然の緑の美しさは秀逸。

物語の舞台が新宿御苑を中心としているのだが、御苑の緑の描写が美しい。木々の緑や水面、空そして、人物と言った対象物の色をそれぞれ反射し合い幻想的な色見となっています。

梅雨の季節が描かれているが、じめじめとした気分の悪さというわけではなく、マイナスイオンを感じるような清涼感が漂っていました。

靴を作ること

自然描写が秀逸!新海誠『言の葉の庭』

主人公の少年は靴職人というだいぶ特殊な職業を目指している。

靴を作ることだけが俺を違う世界に連れてってくれる。

絵描きの端くれとしてはやたらと胸が痛い。

自分のやっていることが、どこか現実的ではない夢を追いかけているのではないかという不安を常に内包していて、それでも物を作ることが救いであったり、希望であったりする。

そんな気持ちが社会の流れとは何も関係のない、自分の小さな内側だけの世界のようで、自分の気持ちを主人公の少年の重ねてしまうところがあったりします。

ついでに日本画

ポスターイラストを日本画家の四宮義俊氏が手掛けています。

どうでもいい話ですが、私と同じ美術予備校出身。会ったことはございません。

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